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TOP>>新着スレ一覧>>怖~い話>>書き込み削除依頼フォーム 怖~い話 2名前:イノ あの恐怖体験をする迄は、私には猫をいじめる癖がありました。 猫は用心深く、人の姿を見るなりパッと逃げてしまうので、どうにも気に入らなかったのです。 皆さんは、「猫は自分より低い場所に居る物に対してあまり警戒しない」と言う事をご存知でしょうか? ブロック塀や自動車の屋根の上の様な高い位置に居る猫には、実は容易に近づく事が出来るのです まず関係のない所に視点を置き、時々猫の方をチラチラうかがいながらそっと近づけば、大抵の場合その場から逃げずに待って居てくれます。 (この時チラチラ見る理由は、こちらに敵意がない事を知らせる合図なんだそうです) 私はその方法で難なく猫を捕まえる事に成功しました。 それが凶凶しい恐怖体験の始まりだったとは.... そいつは近所で良く見掛ける丸々と太った白い猫で、飼い主は特に居ないらしく皆して餌をやる為これほど太ったようでした。 私はその猫の両脇を持って2度3度自分の股の間をぶらぶらさせ、勢いがついた頂点で思い切り空中に放り上げてやったんです。 勿論、幾ら猫嫌いの私でも別に地面に叩き付けて殺すつもりはありません。 アクロバチックに近くの家の窓の片屋根(ひさし)の上へと着地させる積もりだったのです。 ところが、その猫は想像以上に運動神経が鈍かったらしく、あれよあれよと屋根の傾斜を転がって下まで落ちてしまいました。 猫は自分の体重を足だけでは支え切れず顔から地面にぶつかり、短く「ぎゃん」という苦痛の悲鳴を上げました。 猫というのは私の経験上、ちょっとやそっとでは苦痛の態度を現わしませんから、悲鳴を上げたと言う事は落下のショックで脳か内臓にでもダメージを受けたのかも知れません。 この時初めて私は罪悪感に襲われました。 心配ですぐに駆け寄ろうとしましたが、猫はおびえて脱兎のごとく逃げてしまいました。 それっきりです。 2010/08/05 18:04:55 |
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